今年は監事4人で「下水道展’25大阪」(2025年7月29日~8月1日、インテックス大阪開催)に参加し、下水道分野における最新技術やカーボンニュートラルへの取り組みについて実際に学んできました。
■ 最新技術の動向
会場には全国約350社・団体が集結し、老朽化対策や豪雨対応、管路維持、AI・DX活用、省エネ・創エネ設備、バイオガスや水素燃料など、最先端の技術が展示されていました。いつにも増して「Society 5.0」や「2050年カーボンニュートラル」達成への意識が高まっており、例えば、放流水質と電力使用量を両軸で最適運用するAI制御技術や、脱炭素・BCP対策に貢献する水素燃料電池システム、再生可能エネルギーの創出を目指した汚泥炭化・高温処理技術、下水からの熱利用など、社会課題に対応した技術ソリューションが多く見られました。
■ カーボンニュートラルへの取り組み
下水道部門でもカーボンニュートラル実現への明確なロードマップが示され、産学官連携によるシーズ発表会やパネルディスカッションも開催されました。
「下水道のカーボンニュートラル対応」についてはエネルギー消費の削減、創エネ(バイオガス発電や再エネ導入)、温室効果ガス排出量の可視化、温度管理による放熱ロス低減など、実運用に近い目線で各種プロジェクトが進んでいます。
今後も地方や中小都市でも導入しやすく、持続的な自治体経営に貢献する技術やシステムを積極的に学び、現場への展開につなげていきたいと考えています。
今回得られた知見を今後の協会活動に活かし、地域の下水道の維持管理・発展に努めてまいります。